ガンプラにサーフェイサーは必要?仕上がりへの効果と使うメリット

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ガンプラにサーフェイサーは必要?傷の点検・補修・下地色を整えるメリットと、省ける条件を紹介。
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サーフェイサーは塗装の必須工程ではありませんが、傷の点検や細かな傷の補修、下地色の調整に役立ちます。エアブラシで塗る前にこれらを済ませておくと表面や発色を整えやすくなります。

サフを吹いたパーツがグレー一色になっている工程写真を見たことはありませんか。あの工程には、グレーにして傷を見つけやすくする目的と、上塗りに備えて下地を作る目的があります。

どんな効果を期待して吹くのか、吹いた後に何を確認するのか。サフが必要な場面を考えていきましょう。

今回のポイント
  • グレーサフによる傷の点検と、細かな傷を埋める働き
  • 下地色をそろえて、上塗りの発色を合わせる効果
  • サフを使う判断と、スプレー・瓶・番手・色の選び方
目次

サーフェイサーとは?塗装前に使う下地塗料

サーフェイサーとは、傷や凹凸の補修、塗装前の下地作りに使う下地塗料のことです。

略して「サフ」と呼びます。

ヤスリがけを終えても、表面には細かな傷が残っていることがあります。サフは、そうした小さな傷を埋めて、色を塗る前の面を整えるために使います。

缶スプレーと瓶入りがあり、エアブラシでは対応する瓶入り製品を指定のうすめ液で調整して使います。グレーが一般的な色ですが、白や黒など、上塗りの色や塗り方に合わせた製品もあります。

サフの役割は次のように分けられます。

用途サフの働き仕上がりへのつながり
傷や凹凸を点検するグレーにすることで細かな傷を見つけやすくする傷を発見し、色を塗る前に修正できる
細かな傷を補修する小さな傷を埋め、表面を整えるヤスリ跡などが上塗り後に残るのを抑える
下地色をそろえる元の成形色や補修材の色を覆う同じ色に塗りたいパーツの発色を合わせやすくする

グレーサフで傷を見つけて、細かな傷を埋める

グレーのサフを吹くと、削り跡や段差、傷が目立ちやすくなります。表面の仕上がりを確かめるのに役立ちます。

グレーに塗ったら、ヤスリ跡や合わせ目を処理した場所を見直してみましょう。

合わせ目消しの方法はこちらの記事で紹介しています。

細かい傷を埋めて表面を整えるのがサフの基本的な役割です。傷を見つけるだけでなく補修にも役立ちます。ただし、どの程度の傷を処理できるかは製品の性質や塗膜の厚さによって変わります。乾燥後に表面を確認し、必要ならヤスリで研磨して整えましょう。

サフを吹いただけで傷などがすべて消えるわけではありません。

深い傷や大きな凹みはパテなどで補修しておきます。

サフを厚く重ねて埋めようとすると細かなモールドまで埋めてしまうおそれがあります。

下地色をそろえて、上塗りの発色を合わせる

プラスチック自体の色である成形色や、パテなどの補修材の色が違うと、同じ塗料を塗っても下地の色が影響することがあります。その影響の強さは、塗料の隠ぺい力(下の色を覆い隠す力)や塗り重ねる量によって変わります。

たとえば、明るい色と暗い色のパーツを、同じ色に塗り直す場合。下地の色をサフで統一しておけば塗装後の発色を均一に整えることができます。

暗いパーツを明るい色に塗り替えるなら、白などの明るいサフを使うと良いです。上塗りが暗い成形色の影響を受けにくくなります。

下地をそろえても上塗りの厚さや吹き方が違えば色の差は出ます。

サフが必要な場面と省略できる条件とは?

サフを使う目的は傷の点検・細かな傷の補修・下地色の調整。サフを省く目安は、表面が整っていること、下地色が発色を妨げないこと、塗料が素材へ直接塗れること。

塗装する前に傷の点検、細かな傷の補修、下地色の調整が必要ならサフを使うメリットがあります。

特に合わせ目消しやパテ修正をしたパーツは上塗り前に一度グレーサフで確認すると良いです。

パーツの状態や塗装の狙いサフを検討する理由
ヤスリがけや合わせ目消しをしたグレーで傷や段差を点検したい
小さな研磨傷が残っているサフで細かな傷を埋めて表面を整えたい
成形色と補修材の色が混在している下地色をそろえて塗り始めたい
暗い成形色から明るい色へ塗り替える上塗りに合う明るい下地を作りたい

一方、表面がすでに整っていて、下地の色が狙う発色の妨げにならず、使う塗料が素材へ直接塗れるなら、サフを省いてもかまいません。省略すれば、吹き付けや乾燥の工程を減らせます。

「エアブラシを使うから必須」ということではないです。

サフは、必要な下地処理を進めやすくするための道具です。 傷を直さなければサフを吹いても傷は残り、下地が整っていればサフなしでもきれいに塗装できます。

スプレータイプと瓶タイプの違い

サフは缶から直接吹き付けるスプレータイプと、取り出して使う瓶タイプに分かれます。

比較する点スプレータイプ瓶タイプ
主な塗り方缶から直接吹き付けるエアブラシまたは筆。筆での部分補修にも対応
必要な道具エアブラシやコンプレッサーは不要吹き付けにはエアブラシとコンプレッサーが必要
希釈自分で希釈せずそのまま吹ける基本的には希釈が必要
希釈が不要な製品もある。必要な調整は指定のうすめ液で行う
作業後の手入れ基本的に特に不要
使用後にノズルを拭いておくぐらい
使用したエアブラシや筆を洗浄する
選びたい場面機材を用意せず短時間で手軽にサフを吹きたいとき塗膜の厚さや吹き付け範囲を細かく調整し、精密かつ経済的に塗装したいとき

どんなメーカーから出ている?

僕が模型店や量販店の模型コーナー、Amazonなどでよく見かけるのはGSIクレオスとガイアノーツです。この2社の製品を中心に、番手や色の選び方を説明します。

メーカースプレータイプの例瓶タイプの例
GSIクレオスMr.サーフェイサー1000 スプレーMr.サーフェイサー1000、Mr.フィニッシングサーフェイサー1500など
ガイアノーツサーフェイサーエヴォ(EVO)スプレーEVOシリーズ、メカサフ

ほかにも、タミヤにはファインサーフェイサーLなどの缶スプレー、ボーンペイントにはボーンサーフェイサーがあります。

まずは身近な売り場で手に取れる製品から使いたい色やタイプを探してみると選びやすいと思います。

サフは缶で吹き、その後の色はエアブラシで塗る、という組み合わせもできます。

缶か瓶かだけで、仕上がりの良し悪しは決まりません。同じシリーズ名でもラインアップや性質が異なる場合があるので、粒子の細かさや色も確認しましょう。

サフを吹くときは換気をして、火の気のない場所で作業しましょう。マスクもあると安心です。

サフの番手と粒子の細かさ

サフは細かな傷を埋めて表面を整えるものですが、粒子の細かさには違いがあります。その違いを選ぶ目安になるのが製品名に付いている番手です。

クレオスの500・1000・1200・1500の違い

GSIクレオスのサフには500、1000、1200、1500などがあり、この順に粒子が細かくなります。

GSIクレオスの番手粒子の細かさと使い方
500この中では粒子が粗く、溶きパテとして小さな傷や凹みの補修にも使う
1000傷の確認と表面を整える下地作りに使いやすい標準的な細かさ
12001000より粒子が細かく、細かな傷を処理しながら塗装前の面を整える
1500さらに粒子が細かく、細部のモールドを残しながら最終下地を整える

番手によって傷埋めの働きがなくなるわけではありません。補修する傷の程度や、塗装前にどこまで面が整っているかを見て選びましょう。深い傷や大きな段差は、番手を変えてサフだけで埋めようとせず、先にパテや研磨で修正します。

ガイアノーツのEVOは何番くらい?

ガイアノーツの「EVO」は、サーフェイサーエヴォシリーズの略です。僕が瓶入りのEVOを使っている感覚では、800番のヤスリで仕上げてから吹くと、ヤスリ跡は埋まっていると感じます。これは僕の使い方での感覚なので、吹いた後は表面を見て、傷が残っていないか確認してみてください。

サフの番手は粒子の細かさの目安で、消せるヤスリ跡の番手を表しているわけではありません。

サフの色で変わる使い方と仕上がり

グレー以外にも、白、黒、ピンクなどのサフがあります。傷を確認するだけでなく上塗りの発色を助けたり、下地の色を見せる表現に使ったりできます。

上塗りの色や仕上がりの雰囲気に合わせて下地となるサーフェイサーの色を選びましょう。

ここでは瓶入りの製品を例に、色と使い方をまとめます。

色・種類クレオスの製品例ガイアノーツの製品例使い方と仕上がり
グレーMr.サーフェイサー1000EVO グレー(GS-01)工作後の傷や凹凸を点検し、修正してから上塗りする。一般的な下地作りにも使える
白Mr.フィニッシングサーフェイサー1500 ホワイトEVO ホワイト(GS-02)暗い成形色を覆い、明るい色や鮮やかな色の発色を助ける
黒Mr.フィニッシングサーフェイサー1500 ブラックEVO ブラック(GS-03)/ガンメタ(GS-10)メタリックなどの黒下地に使う。黒立ち上げでは暗さを部分的に残して陰影をつける
ピンクMr.フィニッシングサーフェイサー1500 ピンクEVO パステルピンク(GS-07)赤い装甲などの下地にして、赤系の発色を助ける
フレーム用のグレー(メカサフ)—メカサフ ライト/ヘヴィ/スーパーヘヴィ下地を整えながら、内部フレームや武器の色として仕上げる。明るさを選んで使い分ける

EVOシリーズにはほかにもフレッシュ、スカイブルー、レモンイエロー、ゴールド、クリアーなどがあります。

僕がメインで使うサーフェイサー

普段はEVOのブラックを使っています

ガイアノーツのEVOシリーズの中でも、『EVO ブラック(GS-03)』をよく使います。

黒を選ぶ理由は、成形色の影響を受けにくく、仕上がりに重厚感が出るからです。黒は下地を隠す力が強く、プラスチックの透け感も消せます。EVO ブラックは、メタリックの下地にもそのまま使えます。ただし黒の上では白や黄色が沈みやすいので、明るい色にしたいパーツはEVO ホワイトにすると楽です。

EVO ブラックを下地にして、黒立ち上げで仕上げた作例はこちらです。

ガイアノーツ メカサフシリーズ

僕はメカサフもたまに使います。メカサフは、下地作りと仕上げの色を兼ねられるガイアノーツのサーフェイサーです。内部フレームや武器などを、そのままメカらしいグレーに仕上げられます。

メカサフ ライト(NP002):3種の中で明るめのグレーです。フレームを軽めの印象にしたいときや、明るい外装と合わせたいときに使いやすい色です。

メカサフ ヘヴィ(NP001):濃いめのグレーです。内部フレームらしい落ち着いた色に仕上がります。

メカサフ スーパーヘヴィ(NP005):ヘヴィよりさらに暗いグレーです。フレームを引き締めて、重く見せたいときに向きます。

サフだけで仕上げれば塗膜が一層で済むので、時短になり、可動部の擦れや塗装の剥がれも抑えやすくなります。

FAQ

水性塗料で塗る場合もサーフェイサーは使えますか?

使えます。ラッカー系のサフの上に水性塗料を重ねてもOKです。

反対に、水性塗料やエナメル塗料の塗膜の上にラッカー系を重ねると下の塗膜を傷めるおそれがあります。サフと上塗りの組み合わせは注意しましょう。

エナメル塗料との重ね方は、こちらの記事でも解説しています。

合わせ目消しやパテ埋めの直後にサフを吹いてもいいですか?

接着剤やパテが乾ききる前に吹くのは避けましょう。乾燥中に接着剤やパテが縮んで、サフを吹いた後に合わせ目や凹みが浮き出てくることがあります。

しっかり乾かしてからヤスリで整え、それからサフで確認します。

サフは一度にどのくらいの厚さで吹けばいいですか?

傷の確認なら下地が見えていても問題ないです。また、下地色の統一が目的なら成形色が隠れる程度で足ります。一度に厚く吹かず、薄く重ねるほうがトラブルは少ないです。

一度に厚く吹くと垂れたり、細かなモールドが埋まったりする原因になります。

サフの代わりに白や黒の塗料で下地を作ってもいいですか?

下地色をそろえる目的なら白や黒の塗料でも問題はないです。

ただし、通常の塗料にはサフのような細かな傷を埋める働きは期待できません。傷の点検や補修もしたいなら、サフを使うほうが手間が少ないと思います。

まとめ

サフが役立つのは、ヤスリがけや合わせ目消しの後、成形色の違うパーツを同じ色にそろえたいとき、暗い色から明るい色へ塗り替えるとき。色はグレーで点検、白は明るい色、黒はメタリック、メカサフはフレームの仕上げに使う。

サフは必須の工程ではありません。 ただ、次のような場面で使うと自分の狙った仕上がりに近づけやすくなります。

こんなときはサフが役に立つ
  • ヤスリがけや合わせ目消し、パテ修正をした
  • 成形色の違うパーツを、同じ色に塗りそろえたい
  • 暗い成形色から明るい色へ塗り替える
目的に合わせてサフの色を選ぶ
  • グレー:傷や段差を点検したいとき(Mr.サーフェイサー1000、EVO グレーなど)
  • 白:明るい色や鮮やかな色を塗るとき(EVO ホワイトなど)
  • 黒:メタリックを塗るときや、重厚感を出したいとき(EVO ブラックなど)
  • メカサフ:フレームや武器をサフだけで仕上げたいとき

吹いた後は、乾燥を待って傷が残っていないか確かめてから上塗りへ進みましょう。

それでは良いガンプラライフを!

ガンプラにサーフェイサーは必要?傷の点検・補修・下地色を整えるメリットと、省ける条件を紹介。

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この記事を書いた人

40歳からガンプラを再開した「復活ビルダー」です。
子供の頃SDガンダムを作っていましたが、長らく離れていました。ある日突然ガンプラ熱が再燃し、今では休日のほとんどをガンプラ製作に費やしています
かつては「作って遊ぶ」だけだったガンプラも、大人になった今は「飾って満足できる一点もの」を目指しています。
このブログでは、大人のガンプラ作りの楽しさや工夫、時には失敗談も含めて共有していきます。

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