今回は、ガンプラでキャンディ塗装をするときの基本手順をまとめます。
作例として使うのは、MGガンダムキュリオスのオレンジ装甲です。

この記事では、表面処理、黒下地、シルバー、クリアオレンジ、光沢仕上げまでをMGキュリオスの作例に沿って紹介します!
- ベタ塗りとは違う、キャンディ塗装ならではのツヤと奥行き
- 黒下地、シルバー、クリアカラーで発色を作る重ね方
- クリアカラーを濃くしすぎない吹き方と、最後にツヤを整える仕上げ方
キャンディ塗装とは?
キャンディ塗装は、表面にただ色を乗せるというより透明な色の奥に金属の光を閉じ込めるような塗装です。
仕上がりはベタ塗りよりもツヤが深く色の奥から光っているように見えます。
光が当たるところはキラッと明るく、影になるところは少し濃く沈むので、同じオレンジでも単調に見えません。
雰囲気としては飴玉や琥珀、カスタムカーのボディのようなつるっと濡れたような光沢があります。
基本構造はシンプルです。
下地を整える → メタリック層で光を返す面を作る → クリアカラーで色を重ねる。という手順です。
使用した塗料など
| 種類 | 製品名 | 用途 | 必須/推奨 |
|---|---|---|---|
| 下地確認 | ガイアノーツ GS-01 サーフェイサーエヴォ | 傷・ヒケの確認、塗装面の整理 | 推奨 |
| 黒下地 | ガイアノーツ Ex-02 Ex-ブラック | シルバーの反射を締める光沢下地 | 必須 |
| メタリック層 | ガイアノーツ 121 スターブライトシルバー | クリアオレンジの下で光を返す金属層 | 必須 |
| クリアカラー | GSIクレオス Mr.カラー GX106 GXクリアオレンジ | オレンジの透明色を重ねる主役塗料 | 必須 |
| 光沢保護 | ガイアノーツ Ex-03 Ex-クリアー | キャンディ塗装面の光沢保護 | 推奨 |
| 研磨 | ハセガワ トライツール TT-25 セラミック コンパウンド | 光沢面の磨き込み | 推奨 |
| 仕上げ | ハセガワ トライツール TT-24 コーティングポリマー | 磨いた後のつや出しと保護 | 推奨 |
キャンディ塗装のやり方
キャンディ塗装は下の層がそのまま見え方に出ます。
そのため、最初にやることは「色を塗る」ではなく「光がきれいに返る面を作る」ことです。
MGキュリオスの作例では、オレンジパーツをゲート処理し、表面を整えてから洗浄しました。
その後、ガイアノーツ サーフェイサー EVO グレーを吹いて傷やヒケを確認しています。






次に、オレンジパーツへ 『ガイアノーツ Ex-02 Ex-ブラック』 を吹きました。
黒下地を入れることで、次のシルバーが軽くなりすぎず、クリアオレンジを重ねたときの奥行きが出ます。
ここでのポイントは、黒をただ塗るのではなくできるだけなめらかな光沢面にすることです。


黒下地の上から、『ガイアノーツ 121 スターブライトシルバー』 を重ねました。
キャンディ塗装の輝きはこのシルバー層の均一さにかなり左右されます。
ムラがあるとその上のクリアオレンジもムラに見えやすいです。


色層には 『GSIクレオス Mr.カラー GX106 GXクリアオレンジ』 を使いました。
今回の製作では、薄く3回重ねて発色を調整しています。
クリアカラーは、1回で理想の濃さにしようとするとムラが出やすいです。少しずつオレンジを重ねて塗装しました。
ここがキャンディ塗装の一番楽しいところでもあります。
ラッカー系の薄吹きなら、1回ごとのインターバルは10〜20分ほどを目安にしています。


クリアオレンジの発色が決まったら、『ガイアノーツ Ex-03 Ex-クリアー』 で塗膜を保護しました。
キャンディ塗装は表面の艶が見え方に直結するので、ここではつや消しではなく光沢を残す方向で進めています。
この工程は色を足すというより、ここまで作った透明感と反射を守るための工程です。
Ex-クリアー後は、触って動かすだけなら30分〜1時間が目安です。
ただし、コンパウンドで磨くなら話は別です。表面だけでなく塗膜全体を落ち着かせたいので、最低24時間、できれば24〜48時間は乾燥時間を取りたいところです。
厚めに吹いた場合や湿度が高い日は、2〜3日置いてから磨く方が安全です。
Ex-クリアー乾燥後は、『ハセガワ トライツール TT-25 セラミック コンパウンド』 で磨きました。
最後に 『ハセガワ トライツール TT-24 コーティングポリマー』 で整えて、キャンディ塗装の光沢がきれいに見える状態にしています。
ここまでやると、クリアカラーの発色だけでなく、表面の反射も一段きれいに見えます。


ポイント: キャンディ塗装の色味はクリアオレンジの重ね方で決め、各層で乾燥時間をしっかり確保してから艶を整える意識にすると安全です。
補足:色味を変えたいときの下地アレンジ
- ゴールド系下地を使う方法:オレンジに暖かみを足しやすく、黄色寄りの深い発色にしやすいです。(一般的な方法)
- 黒下地ではなくシルバー直上から始める方法:明るめで軽いキャンディ表現に寄せやすいです。(一般的な方法)
- クリアカラーをさらに多層にする方法:奥行きは出ますが、濃くなりすぎるリスクも上がります。(一般的な方法
作例ギャラリー:キャンディ塗装を使ったMGキュリオス








FAQ
- キャンディ塗装のクリアカラーは何回重ねるのが良いですか?
-
今回はGXクリアオレンジを薄く3回重ねました。
ただし、最初から回数を固定するより、1回ごとの発色を見ながら止め時を決める方が良さそうです。
- クリアカラーが濃くなりすぎたらどうしますか?
-
軽いムラなら、全体のトーンが揃う範囲で薄く重ねて調整します。
濃くなりすぎた場合は戻しにくいので、最初から薄吹きで進めるのが一番安全です。
- 仕上げにコンパウンドとポリマーは必須ですか?
-
必須ではありません。
ただ、光沢を見せたいキャンディ塗装では、Ex-クリアー後に研磨とポリマーで艶を整えると、表面の見え方が一段きれいになります。
- キャンディ塗装の乾燥時間はどれくらい見ればいいですか?
-
薄吹きのラッカー塗装なら、触って動かす目安は30分〜1時間です。
ただし、次の塗装工程へ進む前は最低3〜6時間、きれいに仕上げたいなら一晩(12〜24時間)置く方が安全です。
Ex-クリアー後にコンパウンドで磨く場合は、最低24時間、できれば24〜48時間乾かしてから作業します。
まとめ
キャンディ塗装は、色の奥に光を感じるような、透明感と金属感のある仕上がりを作れる塗装です。
表面処理、黒下地、シルバー、クリアカラーを順番に積むことで、通常のベタ塗りでは出しにくい奥行きと光沢が出ます。
MGキュリオスのオレンジ装甲では、この手順がかなり相性よくハマりました。
今回の一番の学びは、クリアカラーを一気に決めようとしないことです。
薄く重ねて、発色を見ながら止める。これだけで失敗率はかなり下がりそうです。
それでは良いガンプラライフを!









