【水中から現る異形のMS!】HGゾック製作|密林水域での作戦行動中をウェザリングで表現

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深い緑に覆われた密林。ぬかるんだ水辺から、不気味な単眼を光らせてぬっと姿を現す巨大な影…。今回はHGゾックを「密林水域での作戦行動中」という設定で仕上げてみました。

長時間水に浸かっていたことによる機体色の退色や、こびりついた水垢や泥汚れなどを、カラーリングとウェザリングで試行錯誤して表現してみました。

やってみたかった「フィルタリング」という技法に初めて挑戦しました。

フィルタリングは、極薄に希釈した塗料を面全体にベールのように重ねて色相・彩度・明度をわずかにシフトさせ、機体のトーンを統一しつつ環境光や退色のニュアンスを与える仕上げ技法です。

「密林の水域を進み、陸へ上がった直後」という具体的なシチュエーションの表現に挑戦しました!

今回のポイント
  • テーマは「密林水域での作戦行動中
  • 段落ちライン化と下半身は合わせ目処理で一体成形風に。1mm丸モールド追加と新規スジボリで情報量を最適化
  • フィルタリングとウェザリングで機体色の退色や、こびりついた水垢や泥汚れなどを表現
目次

仮組み

まずは全パーツを一度組み上げて、合わせ目・色分け状況・可動干渉をチェックします。

モノアイシールドが付属しています。

モノアイシールド

装甲で隠れてしまう内部フレームのディテールの作り込まれています。

内部ディテール

塗装の際に割れが心配されるABSパーツは一切使われていません。

仮組み 全体

半分に2分割するような感じで上から下にかけて合わせ目があります。

腕部 合わせ目
脚部 合わせ目

足裏部は一体成形で色分けができていないです。

足裏パーツ

キットの素性メモ
付属品:モノアイシールドあり マーキングシールなどは無し
素材:ABS不使用
造形:内部フレームに細かなモールドあり 合わせ目は多数あり
色分け:脚裏など一部は未色分け

ディテールアップ (改修)

今回は、上半身~腕はパネルラインとして活かし、下半身は一体感を出して重厚に見せました。さらに1mmの丸モールドを各所へ多めに追加してみました。

ディテールアップ後 全体
1mm丸モールド パネルライン追加

丸モールドは1mmのピンバイスで少し穴を開けてゴッドハンド スピンブレードで形を整えています

1mm丸モールド パネルライン追加

胸部まわり、腕部などの合わせ目は段落ちラインとして処理しました。

腕部 段落ち化

腰~脚は合わせ目を消して一体成形風にしました。そのうえで、装甲の割りを感じられるよう新規スジボリを追加しました。

合わせ目消し 丸モールド パネルライン追加

ペイント&フィニッシュ

塗装工程に入ります。「密林水域での作戦行動中」という設定を塗装とウェザリングで表現していきます。

使用した塗料

ガイアノーツ

  • メカサフヘビー
  • プレミアムミラークローム
  • ガンメタル
  • ブルーグレー
  • パープルバイオレット
  • 純色マゼンダ
  • ニュートラルグレーIII
  • エヴァダークグリーン
  • EXセミグロスクリア

GAAHLERI水性メタリックマーカー

  • DARK IRON
  • GUN METAL

タミヤ エナメル

  • スミ入れ塗料 ブラック

フィルタリング ウェザリング塗料

Mr.ウェザリングカラー
フィルタ・ リキッド

  •  シェードブルー
  • フェイスグリーン
  • レイヤーバイオレット

エナメル塗料

  • シャドウブラウン
  • カーキドラブ

ウェザリングマスター

  • Aセット(マッド)
  • Eセット(グリーン)

エアブラシ塗装

ベースカラーはエアブラシ塗装で行いました。

下地塗装

モノアイを除く全てのパーツにガイアノーツの「メカサフヘビー」を吹き付け、下地を作ります。

下地塗装

装甲の裏打ち部などそのままにしたい部分はマスキングをしました。

マスキング

モノアイはプレミアムミラークロームを下地にして蛍光イエローで塗装です。

モノアイ塗装

アクセントとしてメガ粒子砲部を調色したカスタムパープルで塗装です。

カスタムパープル 調色レシピ

ガイアノーツ / パープルヴァイオレット
ガイアノーツ / 純色マゼンタ
ガイアノーツ / ニュートラルグレー

この3色を混ぜ合わせることで、少し不気味で深みのある独特の色味を作り出してみました

自分だけの色で作品に個性を与えるのは塗装の大きな楽しみの一つです!

カスタムパープル 塗装

一部のパーツはエヴァダークグリーンで塗装しました。

エヴァダークグリーン塗装

メインカラーはブルーグレーで塗装です。

メインカラー ブルーグレー

巨大な爪にはガイアノーツのガンメタルで塗装しました。

ギラギラしすぎない重厚な金属感を表現するのに最適なカラーです!

爪 ガンメタル塗装

部分塗装 スミ入れ

GAAHLERI水性メタリックマーカーのDARK IRONとGUN METALで細部を塗り分けしました。

細部部分塗装

パネルラインへのスミ入れはタミヤ スミ入れ塗料ブラックでスミ入れしました。

細部部分塗装
細部部分塗装

マーキング(デカール)

ガンダムデカール ジオンMS③と他のキットで余ったマーキングシールを各所に貼り付けました。

デカールマーキング
デカールマーキング

水転写式デカールの貼り方はこちらの記事を参考にしてください!

ウェザリング

今回フィルタリングに挑戦してみました。

フィルタリングにはMr.ウェザリングカラー フィルタ・ リキッドのシェードブルー、フェイスグリーン、レイヤーバイオレットを順にして水垢の表現をしてみようとしましたが思ったような感じになりませんでした。

まだ勉強と練習が必要です!

フィルタリング&ウェザリング
フィルタリング&ウェザリング

こびりついた水垢や泥汚れなどの表現をエナメル塗料のシャドウブラウンとカーキドラブ ウェザリングマスターのAセット(マッド)Eセット(グリーン)で表現しました。

フィルタリング&ウェザリング

トップコート(仕上げ)

最後の質感を決めるトップコートはガイアノーツ EXセミグロスクリアにしました。

今回は湿ったような質感にしたかったので半光沢を選択しました。

半光沢トップコート後

完成フォト(ロールアウト)

密林水域での作戦行動中をイメージして製作した完成品です!

完成品 ポージング
完成品 ポージング
完成品 ポージング
完成品 ポージング
完成品 ポージング

ジムを軽々と持ち上げる姿に威圧感を感じます。

完成品 ポージング

他の水泳部員たちと一緒に撮影!

完成品 ポージング

まとめ

「密林水域での作戦行動中」という一本の軸をテーマに、造形と塗装、そして質感づくりを最後まで通しました。

初めてのフィルタリングは正直なところ失敗でしたが、それも含めて非常に楽しい製作でした。計画通りにいかない部分も、試行錯誤の過程そのものがスキルアップに繋がると思います。

この記事を読んでくださったあなたも、「試行錯誤のプロセス」そのものを楽しんでみてください!

これからも失敗を恐れず挑戦していこうと思います!

それでは良いガンプラライフを!

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