「ガンプラの完成度をもう一段階上げたい!」 そう思ったとき、多くのモデラーが挑戦するのが水転写デカールです。
デカールの種類の1つに水転写式デカールという特殊なデカールがありますが、詳しい取説などがないので貼り方が分からない方もいると思います。
この記事では、そんなあなたのための「水転写デカール攻略ガイド」として、基本的な貼り方の手順から、失敗しないための具体的なコツ、そして揃えるべきおすすめのツールまで解説します!

やってみればそれほど難しくないです!
水転写式デカールとは
台紙から切り離して水につけて糊を溶かして目的の表面に転写するという特殊なデカールです。
水転写式デカールの特徴として、
- 余白がとても少なく薄いので見栄えが良い
- 凹凸部分や曲面にも貼ることが可能(マークソフターなどの溶剤を使用)
- 位置の微調整がしやすい
要するに




種類が豊富でいろいろあります!



これだけは揃えたい!基本のおすすめツール
- ピンセット 小さなデカールをつまんだり、位置を調整したりするのに不可欠
- マークセッター デカールの「のり」。食いつきを良くし、シルバリング(白く浮く現象)を防ぐ
- デザインナイフ デカールを台紙ごと正確に切り出すための基本装備
- 水を入れる小皿 デカールを浸すためのもの
- 綿棒 デカール下の水分や気泡を押し出すのに使う












失敗しない!水転写デカールの貼り方
- デカールの切り出し
- 切り取ったデカールを数秒水に浸す
- 水に浸したデカールを取り出してペーパーなどの上に約1分ほど放置
- デカールを放置してる間にマークセッターを貼り付けしたい部分に塗る(必要であれば、使ったほうが安心)
- ピンセットで台紙部分をつまみ綿棒でスライドさせてパーツにのせる
- 水分を綿棒で拭き取る
❶デカールの切り出し
デザインナイフで、必要な部分を余白ごと切り出します。ギリギリを狙う必要はないけど、他のデカールを切らないように注意します。






切り込みを入れたデカールをピンセットで剥がします。
❷切り取ったデカールを数秒水に浸す
ピンセットで剥がしたデカールをそのまま用意した水に数秒(5〜10秒ほど)浸します。
- 長時間浸すと水の中でデカールが剥がれてしまうので注意



❸水に浸したデカールを取り出してペーパーなどの上に約1分ほど放置
水に浸したらペーパーなどの上に置いて約1分ほど待ちます。
ペーパーだと余分な水分を吸ってくれます。



❹デカールを放置してる間にマークセッターを貼り付けしたい部分に塗る
デカールを放置して待っている間にマークセッターを貼りたい部分に塗っておきます。
マークセッターを塗っておけば後で剥がれるなどのトラブルを防ぐことができます。




絶対必要な工程ではないけれど、安心感はあります



❺ピンセットで台紙部分をつまみ綿棒でスライドさせてパーツにのせる
綿棒で撫でるように動かすだけでデカールが台紙から離れるので貼りたい部分に移動させます。
水分がある間はデカールが動くので微調整できます。



❻水分を綿棒で拭き取る
好みの位置に決まったら綿棒をパーツの中心から外側に向かって転がすようにして、デカールとパーツの間の水分と気泡を完全に押し出します。
- 力を入れすぎるとデカールが動いたり破れたりするので注意



これで完成です!
- 水分を拭き取った後に位置を修正したいときは?
-
もう一度デカールを水で濡らせば動くようになるので修正できます
- デカールが簡単に剥がれてしまうことがある
-
貼る場所がつや消し面だと張り付きにくいです。光沢面に場所を変えるか光沢クリアを吹いておくようにしましょう
凹凸面の貼り方
凹凸面に貼る時は、マークソフターを使うときれいに貼れます。
❶〜❻の手順を行って貼ります。



次にマークソフターをデカールの上につけて数十秒待ちます。
それから、綿棒でやさしく形に合わせながら余分な水分を取れば完成です。



デカールが柔らかくなっていて破れやすくなっているので力を入れすぎない
まとめ
最後にもう一度手順を書きます。
- デカールの切り出し
- 切り取ったデカールを数秒水に浸す
- 水に浸したデカールを取り出してペーパーなどの上に約1分ほど放置
- デカールを放置してる間にマークセッターを貼り付けしたい部分に塗る(必要であれば、使ったほうが安心)
- ピンセットで台紙部分をつまみ綿棒でスライドさせてパーツにのせる
- 水分を綿棒で拭き取る
デカールを綺麗に貼ることができれば、さらにかっこいいガンプラになって楽しくなってくると思います。
どこに貼るかなどの決まりはないので自由にはって自分だけのガンプラを作ってください!
それでは良いガンプラライフを!